寒くなってきた季節になると石油ストーブやファンヒーターの準備をすると思いますが、去年の古い灯油がタンクに残ったまま保管した人がほとんどではないでしょうか。
そこで一年前、前シーズンの古い灯油が残っているままで使っても大丈夫なのかをご紹介していきます。
- 一年前(前シーズン)の古い灯油は使っても大丈夫?
- どういった古い灯油だったら使わない方がいい?
- 灯油はどのように保管したらいいの?
目次
昨年の古い灯油は使っても大丈夫なの?使用期限はあるの?
古い灯油の保管方法や酸化、成分の変質によって変わってくるので、明確な灯油の使用期限はありません。
ただし、古い灯油の「保管方法」と「保管場所」がどういう状態だったかが重要です。
ここから古い灯油の変質(劣化)しやすい状況、保管場所についてご紹介しますので当てはまっていないかを確認しましょう。
灯油が変質(劣化)しやすい保管は?直射日光が当たり温度変化が激しい場所は要確認
それでは灯油が変質(劣化)とはどういう事か知っておきましょう。
灯油を透明なプラスチックコップなどに少し入れて目視と臭いを確認する方法が一般的です。
- 灯油に色が付いている(灯油は無色透明。しかし色が付いたからと、完全に変質(劣化)したとは判断できない)
- 酸味の臭いがする
では、どういう保管をしていると変質(劣化)しやすいのでしょうか?
- 白いポリタンクに灯油を入れていた。紫外線透過率が高いため、灯油が変質しやすい。
⇒ 白いポリタンクに灯油を入れている場合は、ブルーシートや黒いビニールを被せて保管すると紫外線の透過率を低く抑えられます。 - 直射日光が当たる場所で保管している。温度変化が激しい場所では、灯油が変質しやすい。
- 空気に触れている(キャップをしっかり閉めていない)。空気に触れると酸化するために、灯油が劣化しやすい。
上記のような保管をしている場合は、灯油の変質(劣化)を確認しましょう。
持ち越した古い灯油は、温度変化が少ない場所でしっかり蓋を閉めた状態で保管する
前述では、灯油が変質(劣化)しやすい保管方法と保管場所をご紹介しました。
次は、灯油の保管に適してる容器と保管場所を確認しましょう。
- 灯油専用の赤ポリタンク、青ポリタンク(紫外線の透過率が低い)で保管している
- 金属製タンクで保管している
- 直射日光が当たらず、暗所に保管している
- しっかりと蓋を閉めて保管している
灯油専用の赤ポリタンク、青ポリタンクは以下のような容器です。
さらに金属性の灯油缶であると変質(劣化)を抑えることができます。
灯油の劣化よりも注意するのは石油ストーブやファンヒーターに残った灯油が分離した「水」
灯油自体は使えることが多いのですが、灯油の変質(劣化)よりも注意して欲しいポイントがあります。
石油ストーブやファンヒーター本体から灯油缶を取り出した場所です。
ここに水があるとサビの原因になります。また、石油ストーブやファンヒーターの故障の原因になります。
まとめ:一年前の灯油は使える?前シーズンなら保管の仕方次第で使える
今回は、一年前(去年)の灯油はそのまま使えるのかについて解説しました。
最後に本記事についてのまとめを書きます。
- 一年前(去年)の灯油はそのまま使える。(正しく保管していた場合)
- 次項に当てはまる保管をしていた場合は、灯油の状態を確認する。
⇒ 白ポリタンクに保管していた。
⇒ 直射日光が当たり、高温になる場所に保管していた。
⇒ 蓋をしっかり閉めていなかった。
⇒ 水が入るような場所に保管していた。
⇒ 灯油に色がついている。
⇒ 酸っぱい臭いがする。 - 灯油は次のチェックを全てクリアした正しい保管をすれば、一年前(去年)でも使える。
⇒ 赤ポリタンク、青ポリタンクに保管した。金属缶なら尚良し。
⇒ 直射日光に当てず、冷暗所に保管していた。
⇒ しっかり蓋を閉めて酸化を防いでいた。 - 一番の故障の原因は、石油ストーブやファンヒーターの残り灯油が「水」に分離した場合。
灯油もしっかりと保管方法や保管場所を適切にしておけば、来シーズンでも利用することが可能です。
灯油管理も大事ですが「水」にも気を付けてください。石油ストーブやファンヒーターの故障に繋がります。
以上、今回は一年前(去年)の灯油はそのまま使えるのかの解説でした。